仕事のほうが、

なんか、結構真面目に「しんどいなぁ」といった感じに。
まぁ、その色々と弄りすぎだよね、みたいな。いや、お時間や何はさて置きギャラがそれなりなら、こちらもノッてられるんだが。
さすがにこのランクの仕事で、それは無いんじゃね?とかね。


そんなこんなで、ああしんど、みたいな。

この前、CSで

「第九地区」やってたんで、見てみた。
今日から劇場公開される「エリジウム」の監督さんの作品てのもあって。
つか、パシフィック・リム見に行ったときに宣伝流れていて、「だいぶ先だなぁ」なんて思っていたのに、もうそんなに時間が経ったのか。自身の仕事の仕方を考え…(ry。


「第九地区」は公開当時、「あー、見に行ったほうが良いよなー」とか思っていたんだが、宣伝のシノプスを見て、色々と予想がつく感じの作品だったので、踏ん切りかつかなくて見逃した感じだった。


ホンで見てみたら、ああ、やっぱりそういう感じの作品だったな、と。
でも、作品全体のイメージは変わらなかったんだけど、それ以外のところがね、思ってた以上に良かったですね。


それで、どこが良かったの、と言えば、一言で言えば「ディテールが詰めてある」ってトコ。
脚本の「箱書き」「プロット」、作品の設定、そして作品のプロダクション・デザイン。これ等が細かいところまで練り込まれていて、ホンとに良く出来てるなぁ、と。



作品紹介で出てくる「あらすじ」みたく、南アのアパルトヘイトを下敷きにしているんで、まぁ所謂「説教臭い」テーマではあるんだけど、物語の中で、上手い具合に主人公の立場をガラリと変わらせて、エンタテイメント作品には難しいテーマを表現してんなぁと思った。
立場の変化で主人公に起こる出来事を上手い具合に見せる事によって、説教臭さでなく(チョッと社会経験ある大人なら、SFではあるけど)「うわー、有りそう。こういう事、起こり得るよなー」と思わせられるし、ソレによって人種差別って言うか「人間の怖さ」ってのが出てるなと思いもするし、なんか見終わってからも、色々と考えさせられるのよな。



その「考えさせられる」ってのは、SFに有りがちな通り一遍等の「設定」だと、チョッと難しいと俺は思うんだが、そこら辺、実に上手く「外してある」というか「練り込まれて」いて、(少なくとも俺は)心の「フック」になってるんじゃないかな、とか。
てのも、例えば本作中の「宇宙人」って、例えば別に「一方的に虐げられる、か弱い知的な宇宙人」てな設定でも、「ドンパチも楽しいSF作品」てのは十分に作れると思うのな。
けど、宇宙人の社会にも階層が有りそうとか、全体としては地球人が追いつく事の出来ない文明を持っていても、個別には色々愚かだったりとか、知的階層は「話は通じる」がやっぱり地球人のソレ見たくナチュラルで「狡賢い」と言ったらいいのか「都合の悪い事は『言わない』で済ます」というか、まぁ、なんというか。
や、色々と練られていて、ステロタイプではないから、見てる方も考える余地が出てくるのな。



あと、映画のプロダクションデザインが、かなり良い。イカス。
このね、「機能が有りそうな形状」とかね、ソレに伴う「デザインのディテール」の密度、全体・群・部分のバランスとかね、いやぁ、とても良いですな。
次の「エリジウム」でもかなり良い感じのプロダクションデザインだし、そういう「俺的にグッとくる」デザインを選び取る、そうでなければリテイク出す、そういう監督さんなんだろう、と。


なんだろう、このディテールの入り方というか、バランスと言うか。俺はナニに「グッ」と来てるんだろうなぁ。

とか、何か共通するものを感じるのだけどナンだろ。
決して、

とかでは無いんだよなぁ。



とかなんとか。
「第九地区」も良作だったし、「エリジウム」も見に行くとしますかね。まぁ「スカッとする作品」ではないみたいだけどね。
その前に、大まかにでも仕事のスケジュールの目処を付けなければイカンのだが、それが色々と面倒なのがナンとも。
(^д^;)