そういや、

AutodeskのXSIというか、Softimageがディスコンというか、開発中止というか、製品廃止になってしまいましたなぁ。




まぁ、暫く前から、開発部隊が殆どいないとか、そのチームがシンガポールに左遷(?)されたとか、大体ICEを最後に大きな新機能が追加されていないとか、そういうのを見ていたからビックリと言う程でもなかったんだけど。

でも、「あー、ホントにやっちゃうんだ、SIみたいなビッグネームなソフトを廃止してしまうんだなぁ」と、なんかイヤーな物を見た気分にはなったよね。
シェアは大きくないにせよ、主力の3DCGソフトとして使っている(いた?)有力なVFX会社(MillとかWHISKYTREEとかBlurもそうだったかな?)やゲーム会社なんかもあった訳で、影響は大きいよね。




つか、もっと残念な気分にさせられるのは、Autodeskが持ってる3大ソフトのうち、一番、設計が新しいと言うか先進性があるのがXSIだった事なんだよね。
ICEしかり、アニメーションのリグやらキーフレームの管理とか、コンポジットソフトを内包したとか、そこら辺がね。


自分は、XSIはペロッと舐めたくらい、MAYAは齧ったくらい、MAXは(好むと好まざるに関わらず)ドップリ嵌ってます、といった使用歴なんだが。
これら3つのうち好きなのを選べ、と。そのソフトを使った仕事も斡旋する(これ重要)、と言われたとして、どれを選ぶかと言えば、XSIだったな、と。
もう、XSIって、色々とMAX使っていて痒い所が全て解消されそう、みたいなそんな感じだったのよな。


因みに他の2つのソフトについても書いておくと。
MAYAはなぁ…。や、開発部隊があってワークフローがバッチリ有る様な会社に勤めているとかだと、良いと思うんだけどね…。俺的にはチョッとした事するにもイチイチ面倒くさい感がするのよね。
MAXは、アニメーション周りの仕様はオカシイだろそれ、ってもんだし、諸々バグや未実装じゃね?っていう機能が5年10年も放ったらかしだけど、ワンマンアーミーでソコソコの物を作るとか、特定の商用プラグイン(FumeFxとかKrakatoaとかPencil+とか)を使う必要がある仕事には使えるよね、と。



まぁ、「くりえいたぁ」たる者、アプリがどうこう言うのは如何な物か、弘法筆を選ばず、と言うではないか、という俺からしたらマッチョイズムな考えも有ることは有る。
でも、良い道具ってのは、使用者の可能性やその成果物の質を引き上げるってのは明白*1だからね。XSIみたいに「良い道具」が(多分、スーツな方々が財務諸表と睨めっこした結果)廃止になってしまうのはショックですなぁ。




そういや、日本のCG業界第二世代*2はなぜかSoftimageに心酔している人が多い様な気が俺の限られた観測範囲からはするし、俺の勝手な憶測ではその世代は業界的になんだか声がデカイ人が多い風な気もするんで、日本のSoftimage界隈でAutodeskからソースファイルを買い取ってオープンソースで開発するとか、そんな事起こらないスかねぇ。

*1:別に楽してやろうとかそんなのでは無く、同じ労力掛ければより良い結果になるのは当たり前でしょ、という事。

*2:第一世代はモデリングにグラフ用紙を使うような、そんな世代感。