54年版の

初代ゴジラをCSで見たり、前回のギャレス・エドワーズ版の感想に書き漏らした事があったので、追記してみる。

  • 54年版だけど、まぁそりゃヌイグルミとか合成とかの技術面は、現代の目で見る限り時代を感じさせられるんだけども、「どういう画を見せるか」という意味ではチャチさは無いなぁ、と。様はレイアウトは後年の特に昭和シリーズのソレなんかより良いんじゃないの、と。
  • 54年版のゴジラの夜の襲撃シーンの「らしさ」というか、夜らしい画面というか、ゴジラをはっきり写すのではなく爆発や火災の「シルエット」として見せるのは、エドワーズ版のソレに近い感じがしたなぁ、と。
  • てか監督のギャレス・エドワーズ氏って、VFXの現場の人出身なのな。ほー、「エリジウム」のニール・ブロムカンプといい、VFXのベタの現場出身の人がメジャー作品の監督をする事例がポロポロ出てきていて、コレは俺は想像出来ていなかったなぁ。
  • エンドロールで3D convertかexchangeかなんかの役職有ったのだけど、カメラ2台使った「真の」3D立体映像でなくて、2D素材から視差を起こした擬似立体映像だったのかしらん。
  • その立体映像なんだけど、実はIMAX3Dで見た際、画角が狭い感じがしたな。寄りに見えるというか、なんと言うか。
  • これは(想像しうる工程からして)2D素材起こしだからか知らん、と思ったが、一介の個人零細3DCG業者に気付かれる様な事をする筈も無さそうなので、なんとも。
  • いい所まで詰めているとは思うけど、やっぱ日本についての描写が、ディテールが甘いのよなぁ。『RUSH』でもそうだったな。あと少しだと思うんだけどな、なんでだろ。
  • ロケハンもやってるんだろうし、実在の部屋なり風景なり360度で撮って、その通りに再現する方が、俺なんかは考えることも無く「楽に」作れると思うんだがな。
  • とはいえ、新宿のガード下辺りの実写はあったな。あと警察署の留置所から出てくる辺りは撮影できないだろうから、何となく「コレジャナイ」感がしたんだろうか。つか、やっぱ日本て(手続き面において)気軽にロケ出来ない場所だったりして、そうなるんだろうか。
  • ブロディ父子が留置所からアパートに戻る辺りも、東京の通りとかを歩くカットが一つでもあると、リアリティがも少し出る気がするんだが。
  • も少し言うと、謙さんは措いても、モブの日本語の台詞の当て方が雑だなぁ、と。英語の台詞を翻訳したんだなと、文字面としては分かるけど、そのシーンのその演技には合わない、っていうか、台詞に引っ張られて演技も不自然になってんじゃね?っていう場面が多かったなぁ。(作業員、警備員、警察署での台詞等。)
  • で、それは、パシフィック・リム菊地凛子バトルシップ浅野忠信の芝居*1にも感じたなぁ。双方、英語の台詞のシーンはそれ程でもないんだけど、日本語の台詞のカットでは、他の単語に代えた方がいいんじゃないかとか、演技の繋がりが唐突(編集も影響している)だなと感じがカットが多かったんだよね。


とりあえず、こんなトコで。

ああ、そうだ、

上で触れた『バトルシップ』についても少し書いておこう。

  • やー、これは所謂「夏休みのティーンエイジャー向け映画」ってヤツでしょうなぁ、と。
  • なもんで、あまり色々考えるだけムダ、と。
  • 監督辺りは「とにかくミズーリの主砲をブッ放したい」の一念だったんじゃね?
  • 3DCGについては、シェーディングやエフェクトはリアルで俺なんかが文句を差し挟む余地は無いのだけど。
  • けど、あんな容積の宇宙船が海の上で大暴れする割りに、海の波が静かなんだよなぁ。しぶきはやたら立つけど。まぁ、それは「演出上の理由」って事なんだろう、とは思いますけどね。
  • まぁ、主人公よろしく「夏休み中の、ボンクラな男子」向け、って事っすな、と。

*1:海上から上がってきて主人公に「お前のせいだぞ!」と怒鳴るカットとか