所謂「エアリプ」を

頂いた様な気がしたので、書いてみる。
俺が世間に対して感じるところとも関連しているな、と思ったりもするので。


例えば、

俺が自転車に関して色々書くのは、まぁ一言で言えば誰しも少しは持つであろう「教えたがり」な感情ってヤツなのよね。自分の経験を吹聴してみたいとか、まぁそんなのよ、究極的には。


同時に、俺はネットに数え切れないほど転がってる、他人のそういう「薀蓄」を読むのが楽しかったりもするんだな。自分が知らないジャンルについても、詳しく、門外漢にも配慮して書いてあるなら、なお楽しい。
楽しいだけでなく、例えば自転車整備についてなら、自分よりか経験の深い人の薀蓄が、実際役に立ってたりもするしね。
だから、俺も誰かが面白がってくれるかもしれないとか、上手くいけば役に立ったりする*1かもな、と言う事でこうしてネット上につらつらと駄文を書いてみたりするんだけど、まぁ「ネタ」として扱って頂ければ、と言うか。


だけども、だからと言って知人が、「俺の折角書いた「ネタ」を汲み取っていない」といって腹を立てたり、気分を害したり、なんてのは、まぁ「有り得無い」んだな。
物事に対する関心の持ち方なんて、各人、温度差があるのが当然なんだし。趣味の世界の物事であっても、経済状況とか生活スタイルとかの違いの影響は逃れられないので余計にね。


つか、

そういう各人の「見解の違い」みたいなのに気を使わさせる、世の中にある「くうき」の方が、むしろ俺はイラッとさせられるのよね。
知人友人なら自分と同じように感じるだろ、振舞うだろ、みたいな、そんなの。


でも、世の中、そういったタイプの人って結構多かったりするけどね。
まぁ、もっと酷くなると「俺の思ったとおり振舞わない!」つって気分を害したりするのもいるしね。


例を挙げると、この前、家の蔵書を処分していたら、ある女性の漫画家さんの「結婚生活漫画」が出てきて。
その中で、アニメ監督たる旦那さんは、例えばビールが欲しいとき、嫁さんに向かって「ビール飲みたくないですか?」と言うらしいんだよね。
で、これは、ようは「俺ビール飲みたいから冷蔵庫から取って来て」っていう意味だと。


やー、まー、居るけどねそういう人。仕事とかでも。
で、疑問形で尋ねておきながら、自分の希望と違う反応があると臍曲げてしまう、と言うね。(件のアニメ監督さんがそうなるかどうかは書いてないし、知らんけど。)


こういった「相手が自分と同じように考える」って事を前提とした態度ををとる人って日常でもソコソコ目にするんだけど、俺からすると、「〜ですか?、なんつってるけど、それ「命令」じゃね?」と。
友人知人に「命令」とは大したご身分だな。
で、ソレをわざわざ「疑問形」で問い掛けるってのは、「「命令」している偉そうな俺がイヤ」、あるいは「言葉の裏にある真意を汲み取らしているオレカコイイ」ってか?
希望の反応と違ったら気分を害する時点で「偉そう」としか思えないんだが。
つか、「汲み取らせる」なんざ、どんだけ横柄なんだよ、と。
やー、キモチワルイんだが、そういうの。ふつーに「済まんけど、アレコレして欲しー。」でええやんけ。




「〜ですか?」(そして「いや、〜ではないです」と返すと臍曲げる)に含まれる、「自分の希望通りに他人を動かしたい」っていう(たぶん無意識の)感情が耐えられんのよね。
「アレコレして欲しい」なら「ああ、ええよ」とか「えー、メンドいなぁ」とか「あー、今チョッと無理」とかあるし、仕事なら損得によって「出来る/出来ない」なだけだし。
また、そういった「意見の相違」が認識された上で「何とかしたい」なら、そこからお互いの「交渉」も可能な訳だし、相違が有りつつも「コレの部分がアレであればOKですよ」なんて話も出来るんだが。
「〜ですか?」みたいな「くうき読ませる」方式は、相違があると「コイツ俺の思う通り動かねぇ!」だけだモンな。交渉の余地無しだし、説明も意味がない*2しな。




俺に連れ合いが居たとして、そういう態度がデフォなら即離婚だな。
他人であっても、その場でキレるのを抑えるのに苦労する程だからなぁ(苦笑)。

*1:実際、前回書いたタイヤチューブの事は、以前から「シュワルベ 6ASV」の検索ワードで来訪者があるので、少しは役に立ってる筈。

*2:判断基準が、俺の感情に沿う/沿わない、と言うレベルだから。