モンツァGP決勝

やー、今回も優勝争い、そして下位チームの順位争いが激しかったですな。


チャンプ争いについては、今回はロズベルグがハミルトンに完全にしてやられた、といった所か。
スタートミスしたハミルトンに追いつかれただけでなく、1コーナーシケインでブレーキミスした(しかもレースを通して2回も)もんで、今回は“負け”ですな。


あと、周回してからのあの1コーナーシケイン飛び込みは、ハミルトンみたいなドライビングスタイルが得意とする所じゃないかと思っているんで、余計にね。
俺はゲームの“RacePro”で遊んだ限りだけど、あそこの飛び込みは

  • 全開のストレート→ビッグブレーキング→ブレーキを抜きつつ*1のコーナーリング

のブレーキの残し方が決まると、速く、綺麗にシケインを抜けれると思うんで、ハミルトンのスタイルに合っているんじゃないか、と。



あと、やっぱ可夢偉だな。
第一スティントは速かった。第二スティントも立ち上がりは良く戦っていたと思う。欲を言えば、タイムが尻上がりではなく横這いだったのが少し残念ではあったけど、タイヤ選択の問題か、あるいは他車のタイヤ交換が一巡したところで前後の順位とのタイム差が大きかったのでエンジンの温存に切替えたかも知れない。
けどまぁ、マルシア2台は食って、一時期は一つ上の順位も食えるかも、といったタイム差で走れていたんで、文句無しの十分な戦い方。良く頑張っている、あのクルマ・チームではこれ以上は無い、そんな走りだったんじゃないかな、と。


で、ホンとにこの所思うことなんだけどさ。
F1デビューまでトヨタ系でステップアップしてきた可夢偉。その速さは十分に知れ渡っていたのに、彼を土壇場の最後まで*2使わなかった当時のトヨタF1の首脳陣のフシアナさ加減を、今更ながらに残念に思うな。
また、現在のホンダ、ちょっと何とかしてやれよ、と。
広告代理店の皆さん、ひいては世間の皆さんも、某テニス選手みたく決勝戦に進出したら大騒ぎ、挙句に我国の誇りだフンダララなんて吹き上がるんじゃなくてさ、第一線の立場にある選手を、その戦い方も見た上で、健全に盛り上げて頂けませんかね、と。*3

*1:つまり、前輪荷重を残しながら、前つんのめりながら。

*2:2009年ブラジルGPまで

*3:そういった意味では、2輪GPの日本人選手は世間的注目度ではもっと不遇よな。優勝回数とか存在感とか考慮すると、日本国内での扱いは不当とも言えると俺は思う。