ようやく

晴れの日でも、空気が乾燥して涼しくなってきた。自転車乗りには非常にありがたい。
走りに出たら、やはりと言うか何と言うか、サイクリングしている人がぐっと増えた感じがする。


涼しいので自然と運動強度が上がるのもあるし、自転車の人が多い事もあって危険回避に踏みを入れる機会も多く、結構キツイ走りになった。こう、筋肉にクル走りと言うか、何と言うか。


いつもの、短い方のコースを35kmくらい。天気もいいし、本当は長い方のコースでも行きたい気分だったのだけど、思った以上に踏んでると思ったので、一応自重した。

ヴェルタは、

例年はあんまり真面目に見ていない(酷いときだとツール終了時にCSの契約を切ってしまう程)のだけど、今年は結構真面目に見たなぁ。
なんせ、今年はツールで優勝候補の最右翼であったフルーム、コンタドールともに落車でリタイア、その雪辱を晴らすか如く両者ともにヴェルタに出場してきたからね。


で、両者、ステージを重ねる毎にどんどんコンディションが上がっていく様が凄かったな。
勝負は多分、土曜の最後の山岳ステージで決まった感があるけど、この場面では最後アシストや他のライバルを振りほどいて、この二者だけのタイマン勝負になったのもドラマチックだったし、レース内容も力と力のぶつかり合いといった趣で非常に見応えがあったな。


あと、首位のコンタドールが最後、度重なるフルームのアタックを跳ね除け、一度の反撃でステージ勝利も獲得したのも良かった。
こう、自分の実力を知らしめる、王者らしい走りでしたな。
レース後のインタビューで「(自分が総合タイム首位で、フルームの後ろに付けて上りを登ってきたから)ステージ勝利は“プレゼント”する気は無かったのかい?」と訊かれていたけど、ゴールまでずっとベッタリ張り付いて「引っ張って」もらって登って来たならそうすべきだし、ましてや張り付いた挙句ゴール手前50mとかで刺した、とかなら批難されてもしょうがない。
けど、今回はコンタドールは上り途中で前に出なかったとは言え、フルームの揺さ振りに耐えて“バトル”していたように見受けたし、最後の反撃も1kmくらい手前だったんじゃないかな、つまり、フルームにもう一枚脚が残っていたら逆にやられかねない距離からの反撃なんで、どちらかと言うとコンタドールの強さを示したアタックだったように思うのよね。


いや、思った以上に面白く見させていただきました、ハイ。