昨今の

世の中の動きについて、一応。
後になって「この様な事態に陥ったのは、国民「みんな」の責任なんです」なんて俺は言われたくないんで、書いておこうか、と。



自民党のリベラル系勉強会が党執行部から圧力掛けられて会合を急遽中止に追い込まれたみたいですな。
はてなブックマーク - 小林よしのり氏「ああ、負けたんだなと」 勉強会中止:朝日新聞デジタル
リベラルの講師が小林よしのりってのもアレなんだが、俺からすると、そもそもアンタもこの状況の切っ掛けとして責任あるわな、ってなもんだが。



で、同日には同じ党内でこんな会合が開かれていた、と。
はてなブックマーク - 「経団連に働きかけ、マスコミ懲らしめを」 自民勉強会:朝日新聞デジタル

「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番。経団連に働きかけて欲しい」

と議員が言ったかと思えば、講師の作家が

「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」
「基地の周りに行けば商売になると、みんな何十年もかかって基地の周りに住みだした」

と言ったとか。
いや、そもそもは、普天間基地の土地は沖縄戦の最中にアメリカ軍により既存の村の土地を接収した、という経緯の筈なんだが…。


や、(別に、この件だけではないけど)もう笑うしかないな。
こんなデタラメが、政権与党のなかで行われているとかね、ゾッとしますな。
マスコミに政権に都合が悪いことは報じさせない、なんつー対応なぞ、まるで「首領様」や「書記長様」が指導する近隣国みたいではないか。「第四権力」っつー言葉とそのファンクションってのを分かってるとは思えんな。*1
沖縄については、政権与党は、現地の選挙結果なんぞガン無視だったりする訳でな。
一昔前の自民党であれば有り得ないわな。



や、もうね、民主主義がどうとかではなくて、振る舞いが単に「権威主義」になっとると。
「アッチ側/コッチ側」しかなく、「どう解決する」ってのは無い、と。




前にも少し書いたけど、「アカン」政権というか世の中ってのは、みな似たような特徴を持つんだな。
ナチス・ドイツであったり、クメールルージュであったり、東ドイツチャウシェスク政権、南米のピノチェト政権、と幾らでもあるんでね、サラッとでも教養として知ってみると色々と面白くてね。
で、それらの政権下の世の中がどんな風であったか、所謂「指導者」の振る舞いがどうだったか、「普通の人」はどうだったのかなんていう風なディテールを知れば、今の日本は「ああ、こらアカン」としか俺には思えんのよね。



けど、世間様は現与党の事を、株価を上げてくれたとかで気に入ってるみたいだ。*2支持率も半分はあるみたいだし。
まぁ、所謂「普通の人」にとっても、何が起こっているか、よりも、何が自分にとって気持ちいいか、みたいな所が評価軸になっているのだろうな。
当然、権力寄りなモノの見方していると単純に気持ち良かったりするんで、ま、「みんな」で一斉に「アカン」くなっているのだな、と。



つか、

そもそも、この現政権支持の勉強会って何ぞ?と。


安倍首相支持の勉強会「文化芸術懇話会」が発足

設立趣意書によると、芸術家との意見交換を通じ「心を打つ『政策芸術』を立案し、実行する知恵と力を習得すること」を目的としている。


(;´Д`)<ハァ?『政策芸術』?


えーと。それは所謂プロパガンダってやつなんじゃないのか、と。
まぁ、このグループのメンバーが「退廃芸術」なんつー単語を使い始めるような事が無いことを祈るよ。


つか、俺のネットの観測範囲ではという但し書き付きで、ヲタ趣味や、ヲタ画の絵描や、アニメーターなどに、素朴な感情の発露としてネトウヨ的な傾向を持つ人が、結構多いな、と思っているんだが。
そういう人等って、自分の作ったり好いている物が、所謂「退廃芸術」みたいなレッテルを貼られてスクラップにされることは無い、とか、確信が有ったりすんのかなぁ…。
今まで東京都の規制条例を推進してきた連中や、規制法案推進の国会議員の連中の多くは、現政権の中枢だったり、思想的には同じと言っていいくらいの人等だったりするんだがね。
そこがね、今まで不思議だったりしたんだよね、と。


まぁ、「表現の自由」とかいうのが、どういった背景で、どういった経緯で成立したのかをサラッとでも知っていると、現政権の様な立ち居振る舞いをする権力は「ヤバイ」と思ったりもするんじゃないかと。
多分、政策に対して、スポット的に、好き嫌いを表していているだけなんだろうな、と。

*1:まぁ、与党側とホイホイ会食する第四権力側トップがそもそもナニとは思うが。

*2:現下の株価の上昇と、俺らみたいな一般庶民の暮らしが良くなる事と、何の関係が有るのか俺には理解できんのだが。つかむしろ、審議される法案なぞ見れば、お先真っ暗としか思えないのだが。