やらんとイカン事は、

色々有ったりするのだが。
気分転換もあって、この前、『ミッション:インポッシブル / ローグ・ネイション』を観てきた。


このシリーズで劇場で観たのはMI:2くらいで、他はレンタルで借りてみてるんだけど、行きつけの映画館の上映料が安い日だったので行ってきた。

  • 自分としては、楽しめるけど、劇場で観るほどではないという位置づけなんですね、このシリーズは。けど、今作は思ったより良い部分もあったな、と。
  • トム・クルーズ版ミッション・インポッシブルって、クライマックスの〆というかオチが、往年のテレビシリーズの様な敵をトリックに陥れて事件を解決というよりも、肉弾戦、アクションで解決、見たいな終わり方が多かったと思うのだけど。今作は、そこら辺、テレビシリーズっぽいオチのつけ方で、自分は好ましいと思いました、はい。
  • 惜しむらくは、近年のアメリカのアクション映画にありがちだけど、色々と盛り込み過ぎな感じが自分はした。自分は、中盤以降の「イーサン・ハントは敵の予測を出し抜けるかどうかの頭脳戦」という見所の影響力が少し弱い感があったので、テンコ盛りのアクションシーンの尺を切ってでも頭脳戦の演出を濃くして、そしてラストのオチまで繋げたほうが印象深かったかもしれないなぁ、とか思ってみたり。
  • 伏線のストーリーに対する練り込み度合いは、それ程深くも無く。悪く言えば続くシーンの辻褄合わせ的な使い方が目に付いたので、余りそこら辺は印象に残らなかった。一直線のジェットコースター的な、というか。
  • でも、決して面白くなかったとか、観ていて素に戻ったとか、そういうのは無いですよ、エエ。
  • こう、(キャラが)真剣なときの締まった表情と、フッと力の抜けた瞬間の、少し隙のある表情のコントラストが凄く良いなぁ、と。出だしは肉体派みたく太腿バーンだったりするのですが、後半の駅でハントと対峙するシーンの締まった表情とか、ラストで全てが解決して別れ際の表情の、コントラストが良いなぁ、と。正直なところ、自分は萌えました、ハイ。
  • あ、ヒロインのラストの台詞とか、主人公の前から去っていく感じとか、自分はちょっと攻殻機動隊の少佐が頭に浮かんでしまいました。
  • つか、主役を少し食ってるんじゃね?レベッカ・ファーガソンさんは。準悪役と(結構リアルっぽい)ナイフ・ファイトで戦って、相手を仕留めたり、バイクチェイス・シーンのバイク・スーツのカッコ良さ、あのバイク・マニアのトム・クルーズに(役柄の上での事だけど)バイクは自分より速いね的な台詞を言わしめたり。
  • そういや、主人公を助けまくってるヒロインですな。主人公が危機一髪のとき颯爽と現れて助ける。だけどミステリアスで主人公の前から忽然と姿を消す。もうヒロインで物語を引っ張って行ってるみたいな。対して主人公は、車のボンネットを乗り越え損ねてズッコケルとか、よくあのトム・クルーズがこんなプロット許したな、みたいな。
  • とは言え、トム・クルーズも作品冒頭で上半身裸のシーンで鍛えっぷりを披露していますけどね。でも、自分はチョッとしたカットでプロフィールが「丸い」と言いますか、顎のラインの辺りに緩さを感じたり。*1で、止せばいいのにトム・クルーズ氏の年齢を調べてみたところ、あー、ワザワザ調べるんじゃなかったなんて思ってしまったり。そら「フライトジャケット、カッコエエなぁ*2」なんて言ってたのは自分がガキの頃なんだから、自分のオッサン度合いも、そら進むわなぁなんて余計な事も思ったりしましたです。

そういや、トム・クルーズ出演作は『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『オブリビオン』『アウトロー』もレンタルだけど見てるんだな。まぁ、気が向けば感想でも書きます。

*1:あと、サイモン・ペッグも表情が変わるとき「なんか皺が深いなぁ」なんて感じてしまったり。

*2:言わずと知れた『TOP GUN』の事