とある方面から
「『トゥモロー・ワールド』は凄いから見たほうがいいよ」的なお話を伺った。
え?ほんとに?
何か粗筋と、予告編のなんか中途半端に良く出来てるセットで、地雷認定していたんですけども。
でも、なにやら演出的に見所があるらしい。
今週中に公開が収束しそうなので何とかしたいな…。
で、ちょっとリンクなんかを辿って色々なダイアリーとか読んだりしたんだけども。とある有名な方のダイアリーで、
「アニメとかドラマとかカメラ動かさないよね」
↓
「実写の場合は、照明やピントの合わせ具合など、想像を絶するような手間があるのかもしれません」
↓
「ただ、アニメの場合だったらもう少し簡単にできると思うし、ゲームの3D手法の応用とかも可能かと思うんですが、やはりこれもコストの問題でしょうか。」
ここでのカメラの動きは「回り込み」なカメラの動きを指しているようで。
話の流れからまさか遠景のS.Lを指してるとは思えないんだけども。
自分は、最後の「アニメの場合だったらもう少し簡単にできる」っていう部分で仰け反ってしまいましたね、エエ。
アニメと言うか作画について少しでも知っている人には、カメラが回り込むようなカットは、原画にせよ動画にせよ、作画コストが非常に高い事は明白で。
つか、「少し調べ」なくても何枚描く事になるか想像するだけで判るんでないかと、まぁ、そんな風に自分は思ったな、と。
チョッと前から
『暗闇のスキャナー』(P・K・ディック)を読み始めているのだけど。
まぁ、翻訳モノを読むと毎度の事と言うか何と言うか。
まだ1章しか読んでないけど「ちょっと、その単語の訳し方、違うんでないかなぁ」とか思う箇所がチラホラと。
例えばp.10「異常に本漬けの作業」ってなによ、と…。
翻訳からの推測なんで当てにはならないけど、soaked in とかそういう単語からの翻訳だと思うんだけども、それは日本語になってないじゃないの、と。
よく巷で「直訳」と言う言葉があるんだけども、そんな感じだな、と。
ちなみに自分は「直訳」って言葉が凄く嫌いだったりする。
直訳ってのは「テキトーに単語を1対1的に置き換える」作業をしただけだろ、と思っていて。きちんとした翻訳ってのは、あるの言語の言い回しを他の言語の該当する言い回しに「言い換える」作業なんでないかと思っていて。
つまり、置き換え作業は翻訳じゃないですよ、と。
つか、PKディックの翻訳をしている翻訳者ってのは、社会的には押しも押されぬプロだと思うんだよね。
でも、こういう、なんだか「もにょる」文章が出てきたりするんだけど、こういう訳というか「仕事」って業界的にはどういう評価っていうか、位置付けになるんだろう、と素朴な疑問が湧くんだな。
全然スルー全然OKなのか、良い訳なのか、誤植に近い物なのか。
どうなんだろ。
と、まぁ、なんか酔っ払いの絡みみたいな事書いてしまいましたが。
それも訳者があの「山形」先生だったりするからなんですね。
確かこの人、「自己努力をさぼって社会的リソースを浪費したがる個人には、社会的リソースを分け与えなくてよろしい」みたいな事書いてた人だよね、と。
そういう大上段からエラソーな事書く人だから、さぞや完璧な翻訳をされるんだろうと思ったわけさ。
それともアレだろうか、「異常に本漬けの作業」ってのは自分ごときには理解で無いほどの高尚な翻訳なんだろうか…。