天気が

えらい良かったし、先週末は自転車に乗れなかったので、合間を見て荒川CRを走ってきた。走行時間3時間ほど、距離50km。アプローチの一般道で時間食われてしまうのが厳しいな。
しかし、ストレス解消に十分なほどには走れたな。腿の筋肉に疲れを自覚するくらいだから、まぁ、それなりに踏めたみたいです、ハイ。



あと、冬に向けて買った、その分野では比較的お買い得価格の「ウィザード ライクラ・タイツ LT TYPE-2」と、アンダーウェアの「モンベル ジオライン L.W.ハイネックシャツ」のテストも兼ねていて。それぞれ上には、夏用のサイクリング・ニッカとユニクロのドライ素材のシャツを着ている。


なんか色々買って、ブルジョアだな?とか?
いやね、学生の頃乗っていて、体に近いウェアっては、それなりのモノを使うか、そうで無いか、ってのは天と地ほどの差があるってのを身をもって経験しているからなのな。
で、かつてはお金もなかったので(あ、今もか(笑))、レーパン+レッグウォーマーの上に、パッド無しのエントラントなタイツとか、大安売りの長袖ジャージ2枚重ねとか、色々工夫してやってたんだけど、まぁ当たり前だけど、寒さは凌げても、快適性がね、あんまし宜しくない、と。(走ってるうちにレッグウォーマーがずれたりとかさ、上半身が動きにくいとかね。)
という訳で、ソコソコの値段で、必要不可欠で、それぞれの用途に向けて作ってあるものを選んで買ったつもりで。


走ってみて、アンダー、タイツ共にさして問題は無し。
この分野、もっとお金を掛ければ、それにほぼ比例して快適性も手に入るんだけど、まぁ、キリ無いしね。
ただ、アンダーはサイズ的に緩い感じ、特に腕周りに余裕ありすぎでチョッと失敗。でも、そこは山登り用なので自転車用ほどフィットした設計になっていない事を予測できなかった事と、サイズ表だけで試着せずに買ってしまった事が、自分の判断ミスだな。ま、長袖ジャージの下に使う分には問題無いんで、その方向で使おうか。




で、実は、自分がウェア選びで一つだけ気に掛けてる事があって。
それは

  • 「安かろうが、無名だろうが、イタリア製は『正義』」

ってので(笑)。
それは、学生時代に、無名ブランドの特価品を買いあさり、それでも夏ジャージは、日本の自転車用最大手メーカー製、当時あったデサント製、そしてイタリア製「カステリ」のテルモ・ドレスっていう3枚を使っていた経験からで。




まず、レーパン。
まぁ、20年前のレーサー乗り始めた頃であまり知識も無かったし、当然に日本の自転車用最大手メーカーのレーパンを買って使い始めたんだが。これが、全然宜しくなかった、と。
でも、それだけ使っていれば、もしかしたら気が付かずに過ごせたのかも知んない。しかし、洗濯やらの代えに、特価品のイタリア製無名ブランドのビブショーツを買ってしまった事で、気付いてしまったんだな。


日本最大手は、当時、人工皮革を使ったオリジナルの尻パッドを作っていたんだが。縫製やらパッドの前半がタオル地やら色々凝ってはいたんだが、この人工皮革の出来がそもそも宜しくなかった。摩擦係数が高い素材で、サドルとの股ズレを防ぐには適当とは言えなかったし、洗濯を重ねるとゴワゴワに堅くなってしまったり。
で、たまたま特価(日本最大手の半額くらい)だったので買ったイタリア無名はどうかというと。
多分、裾丈がかなり短めだったので、買い手が付かずに特価になったんだろうけど、コレがまぁ、使ってみると快適そのものだったんだな。
とはいえ、パッドは、日本最大手に比べるとペラペラに薄い。人工素材なんだけど手触りはピーチスキンのような感じで布に近い。縫製も大丈夫かなと思うほど華奢だったんだけど。


てな訳で、最初は、イタリア無名は安かろう悪かろうかな、と覚悟していたんだが。
このパッドが、ペラペラのくせに日本最大手に比べて全然股ズレが少ないし、ケツの痛みも軽いのな。華奢な縫製も、まぁ、様は「体に当たらない」ようにしてあるみたいだったな。華奢だからって、洗濯で解れたりはしなかったしね。
またレーパン部分の素材も、テロテロで柔らかい。日本最大手は、いかにも「伸縮性がありますよ!!」って感じなんだが、長時間履いて運動するとイタリア無名のテロテロの方に軍配が上がったね。
裾口も、日本最大手は「特殊なゴムが縫い込んであってずれません!」みたいな。対するイタリア無名は、「ゴム?いや、普通に縫製してあるだけだけど」と。
これもね、イタリア無名は、太もも全体でホールドする様な考え方みたいで、長時間走ると日本最大手はゴムの後がくっきり入って痒くなってしまうのだが、イタリア無名はそもそも局所で締め付けてないんでストレス・フリーだったのよね、と。


そんな訳で、使ってみて、裾丈の短さは気に入らなかったけど、それ以外の快適性に驚愕したんだわ。
ああ、これが彼らの経験知というか、彼の地との自転車文化の違いというか、ま、何にせよ「うはー、スゲー」みたいな。想像を逞しくするに、イタリア無名は現地の街角のスポーツ用品店でフツーに売ってる様な、ブランド云々で勝負していないメーカーの品だったんじゃないかなぁ。




でね、今も俺は自転車に乗るときは、サイクリングニッカの下には自転車用インナーパンツを履くようにしているんだが。
数年前、小径車を買って最初に手にしたのは、入手性の良さから、またまた日本最大手の長距離向けのインナーパンツだった、と。「SMTパッド」とか言うのが付いてる奴だな。
でも、コレもイマイチ宜しく無かったなぁ、と。無駄に厚い気がするし、パッド全体に剛性が足りなくて柔らか過ぎる感じで。パッドは、股ズレを防ぐ為に肌触りは良くあるべきだが、グニャグニャだとパッド入れてる意味無いでしょ、と。柔らかければお尻が痛くならない、ってワケではないと思うんだけどな。


そんで、今年の夏前に、自転車に乗るのを再開した時に買い直したインナーパンツは、やっぱりか、という事で「イタリア無名ブランド」4000円也、な製品を選んだんだな。
これがねー、又しても、と言うか何と言うか、日本最大手の「SMTパッド」よりか(俺的には)全然マシ。
特段、柔らかくも厚くも無いけど、しかし剛性はSMTよりか上。乗ってみたら、股間をちゃんと保護してくれる感じなのよね。


ひょっとしたら、日本最大手も、上位の「3D-Neoパッド」使ってる奴ならいいのかも知んない。
けど、値段が違うしね。ブランドロゴやら謳い文句やらでデコレーションされた袋に対して、「イタリア製」とだけ書いてあって無愛想にポリ袋に詰められた方に、俺は軍配を上げたくなるのよねぇ、と。




あ、なんか長くなってしまったな。
ジャージについては、また気が向いた時にでも。